お弁当が物語る愛情の深さ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」
■渡辺俊美『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』
お父さんが高校生の息子のために作ったお弁当の記録。
お弁当に添えられたコメントやエピソードが本当にほほえましくて、息子さんへの愛情の深さがよく伝わってきます。
「これお父さんが作っているの!?」と思うくらい美味しそうなお弁当ばかり。
こだわりの食材や調味料、愛用のお弁当箱も紹介されていて、どれも息子さんを想って選んでいることが素晴らしいと思いました。
お弁当を作ってもらっていたことへの感謝
この本を読んで思い出したのは、私の母も私が高校生の時に毎日お弁当を作ってくれていたなぁということ。
私もお弁当を通してたくさんの愛情をもらっていたはずなのに、毎日作ってくれることが当たり前のようになっていて、感謝の気持ちを伝えることがなかったなと反省しました。
毎日作ってくれるということだけでもすごく大変なことなのに…。
この本の最後には息子さんからお父さんへの感謝の気持ちが綴られています。
お父さんの愛情はきちんと息子さんにも伝わっていたんですね。
日々の愛情に感謝すること。
「ありがとう」の気持ちをきちんと伝えること。
そんなことをこの本から教えてもらったような気がします。
僕と息子の間に生まれた小さな「ありがとう」が他の人にも広がった。
僕と息子の心をつないだ「お弁当」で他の人ともつながったことが僕にとって最高の宝物になりました。
渡辺俊美『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』あとがきより
この本をオススメしたい人
- お弁当を作っている人
- お弁当を作ってもらっている人
- 最近お弁当を食べてないなぁ…っていう人
- 愛情のかたちを探している人
- 親子関係に悩んでいる人
読んだらとにかく「お弁当を作りたい!」または「お弁当を食べたい!」と思うようになります。そして、もれなくお腹もすきます…。